こんにちは、山田ハヤオです。
Gentoo Linuxの公式リポジトリにはFcitx4しかありません。
なので今回はFcitx5を使う方法を説明します。
Overlayの追加
残念ながら公式のメインリポジトリにはFcitx4までしか入っていません。
gentoo-zhリポジトリならFcitx5が含まれています。さすが大陸。
Laymanの場合
Laymanを使っていればこんな感じで追加できます。
sudo layman -a gentoo-zh
sudo emerge --sync gentoo-zh
eselect repositoryの場合
eselectの場合はこんな感じ。どっちかわからなければeselectを使えばいいかも。
# eselect repositoryの導入 既にeselect repositoryかlaymanが導入されていれば実行しなくていい
sudo emerge eselect-repository
# eselect repositoryを使ってgentoo-zhを追加
sudo eselect repository enable gentoo-zh
sudo emerge --sync gentoo-zh
Portageの設定
既にGUIは導入済みで、Xorgなどの基本的な設定は済んでいることを前提にします。
キーワードの許可
FcitxやMozcのパッケージは~amd64が付いている場合が多いので、許可を出します。
ハヤオの場合は/etc/portage/make.conf
の末尾に
ACCEPT_KEYWORDS="${ACCEPT_KEYWORDS} ~amd64"
と追加しています。グローバルで追加するのが嫌な人は各自で対処してください。
USEフラグの設定
グローバルな設定
/etc/portage/make.conf
のグローバルなほうで、USEフラグにfcitx5
を追加します。
よくわからんって人は末尾にこれを追記してください。
USE="${USE} fcitx5"
個別な設定
ハヤオの場合はGnomeを使っているのでグローバルなUSEフラグではQt5は指定していません。
なのでこんな感じで個別で指定してあげます。
/etc/portage/package.use/fcitx
を作成して以下を追記します。
そのままでも動くと思いますがバージョン番号は各自で書き換えることをおすすめします。
>=app-i18n/fcitx-qt-5.0.14 qt5
app-i18n/fcitx-gtk-5.0.17-r1 gtk
インストール
必要なパッケージを入れます。バージョン番号が5になっていることを確認してください。
なっていない場合はパッケージ名の末尾に::gentoo-zh
とつけることで強制的に指定できます。
sudo emerge --ask app-i18n/fcitx-configtool app-i18n/fcitx-gtk app-i18n/fcitx-qt app-i18n/fcitx
Mozcも公式リポジトリではなくgentoo-zhからインストールします。
sudo emerge --ask mozc
設定ファイルを作る
/etc/environment
に以下を追記します。
GTK_IM_MODULE=fcitx5
QT_IM_MODULE=fcitx5
XMODIFIERS=@im=fcitx5
~/.xinitrcや~/.xprofileという情報がネットで多いですが、そっちに書いてしまうとWaylandで動きません。
書き込んだら再起動して完了です。
終わり
こんな感じでFcitx5をGentooで使えます。
参考サイトは以下のとおりです。情報が古いものもあるので気をつけてください。
コメント