こんにちは、山田ハヤオです。
Alter Linux 2022年7月のISOリリースを行ったのでその変更履歴です。
ハヤオの個人的な事情により、今回の更新内容は非常に少ないものになってしまっています。
変更内容
- Madeleineの追加
- meditを廃止し、xedに移行
- ビルド中のデバッグメッセージの改善
- PolybarをCommunityリポジトリからインストール
これしか変更内容がありません…が、1つは影響の大きいものだと思うので少し掘り下げようと思います。
Meditの廃止とXedへの移行
Meditとは
MeditはGTK2とPython2で書かれた軽量なテキストエディタです。
(スクショはArch LinuxのものをSSHでmac経由で起動しています)
Gnome系でUIがあまり好みではないGeditの代替としてSerene Linux Beta1の頃からデフォルトとして搭載してきた、非常に思い入れの深いテキストエディタです。
しかし2017年以降Meditの開発は停止しており、利用されている技術も非常に古いものです。
Alter Linuxのビルドの際にはMeditの依存関係としてPython2系のビルドも行っており、全体のビルド速度のネックにもなっていました。
Xedとは
Meditと非常によく似た軽量なテキストエディタです。
スクリーンショットではほぼ一緒なのでForkなのではと考えてしまいますが、全く別のソフトウェアです。
XedはもともとKDE Plasmaのもとで開発されていましたが後に独立、現在はあの有名なLinuxMintのチームが開発しています。
Meditと違ってC言語で書かれており、開発も活発に行われています。
何よりXedはArch Linuxの公式リポジトリに含まれているのでビルドに時間がかかりません。
すでにAlter Linuxでmeditを利用している方は以下のコマンドでインストールできます。
yay -S xed
Madeleineの追加
Madeleine OSはAlter Linuxのプロジェクト開始前に内部用に開発されたArch Linuxベースのディストリビューションです。
非常に短い期間だけ配布されていましたが、現在は当時のイメージファイルを完全に失ってしまいました。
今回、そんなMadeleine OSのソースコードをAlter Linuxに統合し、再びビルドできるように調整を行いました。
現時点で配布予定はありませんが、Alter Linuxのビルド環境が揃っている人は簡単にビルドできます。
これが当時のソースコードで、2019年12月から2020年1月にかけて開発してたらしいです。
ダウンロード
公式サイトかハヤオの開発者用ページからダウンロードできます。
終わり
非常に内容の薄いアップデートですが、今後ともAlter Linuxをよろしくおねがいします。
Alter Linuxのメンテナーを現在募集中です。
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