こんにちは、山田ハヤオです。
最新のLinuxで r8168ドライバが利用できなくなりました。
今回はそれに対する暫定的な対策の話です。
背景
2022年4月1日の時点でのArch Linux coreリポジトリのLinuxカーネルは5.17が最新です。
そして、Linuxに追従しているlinux-zenもまた、5.17が最新です。
一部のRealtek社のネットワークアダプタ用のドライバにr8168というものがあります。
問題
Linux 5.17でr8168ドライバが使えなくなりました。
これはカーネル側の仕様変更にドライバが追従できていないのが原因です。
既に純粋なlinux
パッケージ用のドライバであるr8168は既にパッチが適用されています。
しかし、linux-zen用のr8168-dkms
には、まだそのパッチが適用されていません。
対象者
今回の記事はArch Linux及びAlter Linuxに限定したお話です。
以下のコードをターミナルで実行して、r8168という文字列が出ていれば対象です。
lspci -k | grep "Kernel driver in use:" | cut -d ":" -f 2 | sed "s|^ *||g"
ちなみに上のコードはPCIe接続されているハードウェアのドライバの一覧を列挙します。
解決方法
以下のコードが、linuxカーネル用の修正パッチをdkmsなドライバに移植したものです。
これらのPKGBUILDをビルドすることでパッチ済みのドライバパッケージが手に入ります。
ビルド済みバイナリ
PKGBUILDのビルドがわからんという人は自分の環境でビルドしたパッケージをGoogle Driveにあげておくのでyay -Uでインストールしてください。
r8168-dkms-8.049.02-1-x86_64.pkg.tar.zst
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