Alter Linuxが1年以上の開発期間を経てリリースします

AlterLinux

こんにちは、Alter Linux プロジェクトリーダーの山田ハヤオです。

この度、ついにAlter Linuxが正式にリリースすることになりました。

RC3からの変更点といろいろを書こうと思います.

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そもそもAlter Linuxとは

Alter LinuxはArch Linuxをベースに日本で開発されているディストリビューションです。

インストール直後から日本語環境が整っており、インストール作業もGUIで行えます。

オーディオ関連やコマンドラインなどの細かい部分にもカスタマイズを行い、より使いやすくなっているのが特徴です。

32bitと64bitの両方をサポートしており、これまでに「Xfce」「LXDE」「i3」「Cinnamon」と多くのエディションをリリースしてきました。

計画段階からリリースまで

2019年1月にSereneTeamが設立され、その当初からArch Linuxベースのディストリビューションを開発するというアイディアがありました。

それからしばらくの間はUbuntuをベースにSerene Linuxを開発していました。

2019年11月にAlter Linuxの前身である「Arch Linux for Hayao」が開発され、そこから「Madeleine OS」と名称変更。この2つで培った技術をもとに2020年1月にAlter Linuxとしての開発がスタートしました。

その後、20回以上のAlpha版リリース、4回のBetaリリース、3回のRCリリースを経て今回の正式リリースに至りました。

ダウンロード

ダウンロードはこちらより行えます。

ダウンロード操作は以下の記事を参考にして下さい。

過去のリリース

正式リリースに伴ういろいろな変更点

今回、今までのBetaやリリース候補から正式リリースになることでいくつか変わったことがあります。

Plasma版の正式リリース

Alter Linuxの初期段階から開発が続いていた、Plasma版がついに正式にリリースされます!

Plasma版の詳細は以下で説明していますのでご覧ください。

残念ながらGnomeは互換性の関係上リリースに間に合いませんでした。

いくつかの種類の廃止

これまでのテスト版ではすべてのデスクトップ環境で64bit(x86_64)と32bit(i686)が提供されてきました。

しかしイメージファイルの数が多くなり結果としてサーバやビルドに多くのリソースを消費することから一部の組み合わせを廃止することになりました。

以下が廃止されるものの一覧です。

  • LXDE 64bit JP/EN
  • CInnamon 32bit JP/EN
  • i3wm 32bit JP/EN

64bitのPCならCinnamonやXfceで十分だろう。という理由でLXDEの64bit版は廃止されました。
同様に32bitしか対応していないPCでCinnamonやi3wmを使うのは難しいだろう。ということでこれらが廃止されました。

Plasma板も追加されたことですしリソースにも限りがあるので致し方ないと考えています。

これらは公式によるイメージファイルの配布は終了しました。

しかしソースコードからサポートを取り除くわけではないので、自分でビルドすることは可能です。

(誰かが非公式で配布してくれたら嬉しいんだけどね)

開発ビルドのダウンロードができるようになります

以前までは定期的なリリース以外のテストビルドは公開されていませんでした。

今回、こちらのサイトを開発しました。今後はこちらで開発ビルドを更新していきます。

こちらでテストした後、安定していると確認できたものが公式サイトからダウンロードできるようになります。

バージョン表記が変更になります

これまでは21Q1.3.0のような四半期+バージョン名でした。

しかし本来のArch Linuxはローリングリリースであるため、Alter Linuxも今後はビルドした日付をバージョン名として使用することになります。

今回の正式リリースはバージョン名が「20210715」になります。

AlterISO 3.1になりました

ここからは少しマイナーな話になります。

RC3のリリース時、AlterISO 3.0に更新され様々な部分が改善されました。

今回、それが更に更新されバージョンが3.1になりました。

今までのshareが廃止され、モジュールという概念が追加されました。

モジュールは自由に追加、削除が可能なチャンネルのようなもので、パッケージやファイルの束を含めるかどうかという設定を1行で行うことができます。

この仕組みにより、「LightDMからGDMに変えよう」とか「WSL用にチューニングしよう」といったことが可能になります。

また、今までは同じファイルをチャンネルごとに配置する必要がなくなり、効率も上がっています。

様々なスクリプトが書き直されました

Alter Linuxのソースコードを構成しているシェルスクリプトが大幅に書き直されました。

ShellCheckによる問題のあるコードの検出を強化し、大量の修正を行っています。

これにより一部の環境依存の問題が修正されました。

今後のリリース頻度について

今後はこれまでの不定期なリリースではなく、定期的にイメージファイルを更新していく予定です。

ただ、開発者も大学受験のための勉強に入ってしまう関係上、おそらく頻度は3ヶ月〜半年になりそうです。

正式なリリースとなりましたが、まだまだ問題点はいくつもありますのでこれから少しずつ改善していこうと考えています。

公式サイトについて

さて、Alter Linuxを含む公式サイト、fascode.netですが、この度リニューアルされました!

リニューアル後のfascode.net

これによって、各プロジェクトのURLが以下のように変更されます。

プロジェクトごとにドメインが割り当てられるようになりました。

移行直後であるため、不安定な箇所が見受けられるかもしれませんがご了承ください。

動画も公開

Alter Linuxの正式リリースに合せて動画も制作しました。

素晴らしい動画に仕上がっておりますのでぜひご覧いただけますと幸いです。

終わりに

この記事では以下の内容を紹介しました。

  • Alter Linuxの正式リリースについて
    • Plasma版リリース
    • 一部エディションの廃止
    • 開発ビルドの公開
  • 公式サイトのリニューアル

それでは、これからもFascodeNetworkをよろしくお願いします。

https://blog.fascode.net/2021/07/17/fix-alterlinux-uefi/

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