Linuxで新作の東方虹龍洞で遊ぶ

Linux

こんにちは、山田ハヤオです。

東方が大好きで永夜抄や花映塚、神霊廟をちょこちょこ遊んでいます。

(まぁヘタレノーマルシューターなんですがね)

数日前の第18回博麗神社例大祭で「東方虹龍洞」の体験版がリリースされました。

そして3月24日の今日、Steam上でも同様の体験版がリリースされました。

新型コロナウイルスの影響で静岡での例大祭への参加を許してもらえなかったハヤオはディスクの体験版を入手できなかったので今回のSteamリリースでとても喜んでいます。

さて、ハヤオのメインOSはArch Linuxです。

東方ProjectのWin版はWine上でも比較的安定して動作することが知られています。

東方虹龍洞はどうなのか検証を行いました。

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注意

今回はArch Linux、 Alter Linux、 Manjaroを想定しています。

Serene Linux、Ubuntu、Debian、Fedora、Cent OSなどではSteamのインストール方法が大きく異なるので注意してください。

また、OSによってWIneバージョンが異なるので注意してください。

Steam上から起動させる

Steamをインストールする

まずはArch Linuxの公式リポジトリからSteamをダウンロードします。

実はSteamはProtonというWineの派生プロジェクトを利用してLinux上でも動作させることができます。

これを利用することで例えばAmong USなどのSteamのゲームもLinux上で動かせるのです。

Arch LinuxにSteamをインストールするのはコマンド1行でインストールできます。

(x86_64を使ってる方はmultilibリポジトリを有効化してください。)

sudo pacman -Sy steam

Steamのインストールや不具合に関してはArchWikiも参照してください。

Steamから東方虹龍洞をインストールする

インストール後、Steamを最初に起動すると大量のダウンロードとエラーを出します。

lib32系のエラーを吐き出しますがそのまま続行して動くので問題ありません。

このブログを読んでる人ならSteamのアカウントを持ってるでしょうし、持ってなくても簡単に作成できるので手順は省略します。

Steamアカウントでログイン後、以下の画面が起動すれば成功です。

その後、検索画面で「touhou kouryudou」と入力すると東方虹龍洞が見つかります。

「Free Demo」のほうをクリックし上の画面になったら「Downlaod Demo」を押してください。

おそらくこんな感じの画面でインストール出来ないと思います。

ここで諦めかけたのですがTwitterで有力な情報を入手

設定を変更するとうまくいけるようです。

Steam Playを有効化する

上のバーから「Steam」→「Setting」と開きます。

一番下にあるSteam Playを選択し下の「Enable Steam Play for all other titles」にチェックを入れてください。

そしてSteamを再起動します。

先ほどと同じように検索すると今度はインストールできるようになるはずです。

インストールする

先程のエラーではなくこの画面が出れば成功です。

同じエラーが出た場合は設定の変更が出来てないかSteamを再起動できていません。

ウイザードに従えばそのままインストールが開始されます。

ゲームカテゴリに東方虹龍洞が追加されていればインストール完了です。

こんな感じの画面が出たらSteamを一旦終了してもう一度起動してください。

2度目ではランタイム(実行に必要なソフトウェア)のインストールが行われます。

しばらく待つといつもの解像度選択画面が出ます。

無事に東方虹龍洞が起動すれば完了です。

Steamを使わずに起動する

Steamを使うとWINEPREFIX(Wineの設定プロファイル)の切り替えなどが自由に出来ず、またログも取りにくいため嫌う人も多いはずです。

今までの東方シリーズと違って東方虹龍洞は21/03/24の段階でSteamでのみの配信なのでいつものようなexeファイルをSteamから取り出す必要があります。

Steamでインストールする

まずWindowsもLinuxでもいいのでSteamで上記と同じように東方虹龍洞をインストールしてください。

その後、以下のパスにあるディレクトリをまるまるデスクトップにコピーしてください。

Linux

/home/<ユーザー名>/.local/share/Steam/steamapps/common/th18tr/

Windows(64bit)

C:\Program Files(x86)\Steam\steamapps\common\th18tr\

Windows (32bit)

C:\Program Files\Steam\steamapps\common\th18tr\

起動する

あとは今までの東方シリーズと同じようにWineで起動してください。

Steam経由で起動しないので、Wine環境を適切に構築していないと起動できない場合が有ります。

その場合はWinetricksを使ってフォントやDirectXをインストールしてください。

現在の問題点

ハヤオが上記の方法で起動を行って起きた問題点を列挙します。

解決策や回避策があったらコメントまでお願いします。

またこの不具合は少なくともハヤオの環境で起きているもので、他の環境では発生しなかったという報告も上がっています。

環境

  • Arch Linux x86_64 (2021/03/24)
  • Xfce4 4.16.0
  • Xfwm4 4.16.1
  • Wine 5.13
  • Winetricks 20210206
  • Steam 1.0.0.69-1
  • GIGABYTE Z77M-D3H
  • Xeon E3-1275 3.8Ghz
  • DDR3 4GB x4
  • SSD 1TB + SSD 500GB + SSD 128GB + HDD 500GB

現在見つかっているバグ

  • Wineからth18tr.exeを起動した場合に初回起動に時間がかかる
  • コントローラ設定が保存されない(設定から戻った段階で初期化する)
  • フルスクリーンで起動しない場合が2度だけあった
  • 東方虹龍洞を起動しておくと他のウィンドウにフォーカスを移動できない
    (強制的に東方虹龍洞にフォーカスが戻ってしまう)
  • 一部のUSBコントローラでボタンが反応しない
    (Linux環境及び東方永夜抄では反応する)
  • 過去の東方作品(東方紺珠伝、東方花映塚、東方紅魔郷、東方神霊廟)と比較して起動が遅い
  • 東方虹龍洞終了後もプロセスが残っている(htopで確認)
  • CPU使用率が異常になる(Xeon E3-1275でアイドル時2~3%が最大70%まで)

別環境ではコントローラに問題はなかったようです。

まとめ

LinuxからはWineを使用して起動が可能であるが、ウィンドウ周りとコントローラ周りに重大な不具合が見られる。どちらもLinux環境特有のバグであると考えられる。

コントローラ勢にとってボタン配置を変更できないのは絶望的なので諦めたほうが良い。

キーボードでのプレイは支障はなさそうだった。

まだリリースされたばかりなので今後の情報や更新次第で追記を行いたい。

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