どうもこんにちは.ヤンです.
先日 ThinkPad T490 で Google Chrome 上で動画を再生していたときに,CPU 使用率が高いことが気にかかりました.
intel_gpu_top コマンドを使い GPU 使用率を確認したらビデオ再生支援が効いていないことがわかりました. (intel_gpu_top コマンドは intel-gpu-tools パッケージ内にあります.)
<環境>
CPU: Core i5 10210u@1.60GHz
GPU: Intel UHD (CPU 内蔵)
RAM: DDR4 2400MHz 16GB
OS: Arch Linux
Google Chrome: 89.0.4389.82
ねらい
- ビデオ再生支援を有効にする
- いつでもダークモードを有効にさせる
の2点です.
Google Chrome を導入する
yay -Syu google-chrome
# yay をインストールしていない場合
sudo pacman -S base-devel git
cd /tmp/ && git clone https://aur.archlinux.org/yay-bin && cd yay-bin && makepkg -si && rm -rf /tmp/yay-bin
# をして yay をインストールしてから google-chrome のインストールを行ってください.
google-chrome パッケージは AUR にあるので,AUR ヘルパーの yay を使います.
起動オプションの追記
/opt/google/chrome/google-chrome を書き換えて起動オプションを追記します.
/opt/google/chrome/google-chrome の最終行にある
exec -a "$0" "$HERE/chrome" "$@"
の最後に –force-dark-mode –enable-features=WebUIDarkMode –use-gl=desktop を追記して,
exec -a "$0" "$HERE/chrome" "$@" --force-dark-mode --enable-features=WebUIDarkMode --use-gl=desktop
とします.
オプションの意味
- –force-dark-mode:ダークモードを有効にする.
- –enable-features=WebUIDarkMode:Google Chrome の設定画面などでもダークモードを有効にする.
- use-gl=desktop:レンダリング API を OpenGL にする. ←動画再生支援有効化に必要
これでダークモードが有効になります.( Web ページのダークモード化には Dark Reader がおすすめです.)
Google Chrome の試験運用機能を有効にする
Google Chrome を起動しアドレスバーに chrome://flags と入力すると,以下のような画面が現れます.
変更する設定
- Override software rendering list
- chrome://flags/#ignore-gpu-blocklist
- ソフトウェアレンダリングリストを上書きし,サポートされていないシステム構成でのGPUアクセラレーションを可能にする.※再生支援を行うために必須!
- Hardware-accelerated video decode
- chrome://flags/#enable-accelerated-video-decode
- ビデオのハードウェアデコードが可能な場合有効にする.※再生支援を行うために必須!
GPU が対応していれば動画再生支援が有効になるはずです.
動画再生支援の有効無効は chrome://gpu の Video Decode 項目で確認できます.
Video Decode: Hardware accelerated になっていれば成功です.
参考文献(というか自分の記事を丸コピしました)
- Linux の Google Chrome / Chromium を快適にする – Qiita
https://qiita.com/yangniao23/items/b3408a742cd6974792cb#32-%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%BF%BD%E8%A8%98
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