NEUTRINOをAlter Linuxで動かしてみた

ArchLinux

こんにちは。kokkiemouseです。

今回は、Alter LinuxでNEUTRINOを使う方法を紹介します。

NEUTRINOはNVIDIA製のCUDAが使えるGPUを搭載した環境でしか動作しません。

GPU RAMを結構使用するため、GPU RAMが3GB以上のものをおすすめします。

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NEUTRINOとは

概要

無料で使える歌声合成ツールです。

AIきりたんとも呼ばれています。

WORLD版とNSF版

WORLD版は以前から使われて、NVIDIA製のGPUでなくとも動かせます。(ただしNEUTRINOがNVIDIAでしか動かせない)
一方NSF版は、NVIDIA製のGPUでしか動かせませんが、高品質かつ高速に生成が可能です。

インストール

依存パッケージ

まずはPython関連です。

sudo pip install numpy scipy

次にNVIDIAのドライバです。

sudo pacman -S nvidia

インストールを終えたら再起動しましょう。

最後に、cuda-toolkitをインストールします。

sudo pacman -S cuda-toolkit

本体のインストール

こちらのサイトのDownloadからオンライン版をダウンロードします。

NEUTRINO - Neural singing synthesizer
NEUTRINO はニューラルネットワークを用いた、フリーの歌声シンセサイザーです。 楽譜から発声タイミング・音の高さ・声質・声のかすれ具合などのパラメータを推定し、推定したパラメータをもとにボコーダーで歌声を合成します。

できたら適当な場所に展開しましょう。

端末を開き、カレントディレクトリを展開したフォルダに移動します。

こんな感じでRun.shが直下にあればOKです。

次にエラー対策のため差分パッチを適応します。

こちらからダウンロードしてください。

NEUTRINO.bsdiff
currennt.bsdiff

できたらbsdiffをインストールします。

sudo pacman -S bsdiff

パッチを適応します。

mv bin/NEUTRINO bin/NEUTRINO.bak
bspatch bin/NEUTRINO.bak bin/NEUTRINO [NEUTRINO.bsdiff]
mv NSF/bin/currennt NSF/bin/currennt.bak
bspatch NSF/bin/currennt.bak NSF/bin/currennt [currennt.bsdiff]

パーミッションを変更します。

chmod +x ./Run.sh 
chmod +x ./bin/musicXMLtoLabel
chmod +x ./bin/NEUTRINO
chmod +x ./bin/WORLD
chmod +x ./bin/NSF_IO
chmod +x ./NSF/Run.sh
chmod +x ./NSF/bin/currennt

以上で準備は完了です。

動作確認

./Run.sh

完了したらoutputフォルダにwavファイルができているはずです。

synがWORLD版、nsfがNSF版です。

再生すると春が来たが聞こえてくるはずです。

使い方

score/musicxml/ にmusicxmlを入れます。musicxmlはMuseScoreなどで生成できます。

MuseScoreをインストールするには

sudo pacman -S musescore

とシェルに入力します。

Run.shをテキストエディタで編集します。

冒頭の

BASENAME=sample1

BASENAME=[追加したファイル名(拡張子を除く)]

に書き換えて

./Run.sh

と実行します。

すると、outputフォルダにwavファイルができます。

[musicxmlのファイル名]_nsf.wavはNSF版、[musicxmlのファイル名]_syn.wavはWORLD版です。

再生するとmusicxmlの内容が聞こえるはずです。

あとがき

NEUTRINOってパッチを当てないと動かないんですね….(パッチ作成大変だった(´・ω・`) )

Archはアップデート頻度が高めなので仕方ないですね….

以上、Alter LinuxでNEUTRINOを使う方法の解説でした。

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