Alter Linuxの進捗と今後について

久しぶりにこんにちは、山田ハヤオです。

2020年5月26日にAlterLinux Beta3.1を出して以降、しばらくリリースがなかったAlter Linuxですが、そろそろ次のリリースの準備が整ってきているのでその報告を行います。

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新しいエディション

現在、Alter Linuxには「Xfce」と「Lxde」の2種類が公開されています。

そして次のリリースでは「i3-wm」と「Cinnamon」がリリースされます。

もちろん既存のXfceやLxdeにも様々な修正が行われています。

i3-wmとは

i3-wmは他のエディションとはかなり違ったものになります。

i3-wmは「タイル型のウィンドウマネージャ」で主にキーボードのみで操作を行います。

なのでデスクトップ環境を搭載していません。

しかし、ファイルマネージャーや設定ツールなども全て最適なものを構成しているので必要なものは全て整っています。

キーボード主体のものですが操作方法などはわかりやすく書いてあるので少しずつ慣らしていくことができます。

i3-wmはハヤオではなくわたすけさんが主導で開発を進めました。

Cinnamonとは

CinnamonはGnome3派生のデスクトップ環境です。

カスタマイズ性が高く、Gnomeの最新の技術を取り入れている先進的なものです。

最近、技術的な問題をクリアしたことによってリリースできるようになりました。

CinnamonはLXDEと同様、画面の下部にパネルとランチャーが集中している形になっています。

また、Cinnamonでは豪華なアニメーションを利用できるようになっており、Alter Linuxでもデフォルトで有効になっています。

Cinnamonのスクリーンショットはリリース前の開発中のものが公開されていますのでご覧ください 。

Alter Linux Cinnamon x86_64
GitHub Alter Linux

XfceやLxdeの変更点

  • パックマンに関する問題を修正
  • ターミナルのPowerLineをPowerLine-Goに変更し、軽量で高機能なものに変更
  • 日本語化を強化
  • スクリプトの大幅な強化

Alter ISO3について

Alter Linuxは、archisoを基に開発しているAlterISOでビルドされています。

現在AlterISOはバージョン2系がメインになっています。

しかし、2系では様々な問題があるため、現在次期バージョンの3が開発されています。

Alter ISO3では次の機能が追加され、より良いOSを開発できるようになります。

  • tar形式(Tarball)でのビルド
  • 多言語化の対応
  • AURパッケージのビルド
  • archiso v45の更新を適用
  • カーネル設定の統一
  • チャンネル開発者向けの高度なカスタマイズ
  • 細かな処理の改善

かなり大きな変更になるため、まだ安定していなく開発が続けられています。

最後に

AlterLinuxの次のリリース(20Q2.4.0)は今月(2020年8月)中にはリリースできる見通しです。

それまでもうしばらくお待ち下さい。

最新の状態やソースコードは全てGitHub上に公開されています。

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